この件に関して、桑田と長渕、両者に面識のある泉谷しげるは、1994年11月28日の日刊スポーツに
おける自身のコラムで、「『すべての歌に懺悔しな!!』は、どの角度からどう分析したって明らかに長渕を指してるぜ。最後に長渕がコンサートで使うキー
ワード「いらっしゃい」で締めてんだから当然だろ。(中略)桑田、何で『長渕を歌ったんじゃない』なんて言い訳したんだ。初めから『テメーのことを歌った
んだ。おまえが嫌いだ。謝んねえぞ』といってやりゃよかったんだよ。そうすりゃ謝り方に因縁つけられることもねえんだからさ。大好きだったボブ・ディランにバカにされたジョン・レノンが、怒りのあまりディランを本名で攻撃する曲[1]を
作って発売したことがあるが、長渕は多分桑田が好きだったから頭にきたんだろうな。長渕は『ダチになりたい』と思って近づいたが、桑田にしたら『暗くて
うっとうしくて面倒くさそうなやつだ』程度の印象だったんだろう。(軋轢の発端となった1983年のナゴヤ球場でのジョイントコンサートについて)10年
以上も前の話なんか持ち出してるが、桑田は覚えてねえよ。当時の長渕なんて売れてねえんだから前座は当然だし、ビールかけだって興奮した桑田にはよくある
話なんだけどな。(中略)長渕、テメーのファンを味方につけて『桑田の馬鹿野郎』とガンガンやれ。歌のおとしまえは歌で返すのがルールだ。『サーフィンも出来ないのに[2]湘南野郎を気取っている[3]』なんてイヤミな曲を作ってみろい」「それにしても、永ちゃん(矢沢永吉)は大人だねぇ」と語っている。両者に大きな影響を与えた吉田拓郎は「ボクは桑田クンのファンとしていえば、桑田クンは何も説明しなくてもいい、謝る必要なんてない」などと桑田の肩を持つ発言を行い、長渕をトーンダウンさせた[4]。また、和田アキ子も「歌でやられたら、歌で返すのが筋」と、指摘していた。なお、長渕が逮捕後復帰第1作として1996年にリリースしたアルバム『家族』に桑田に対して反撃している事を匂わせる歌詞の楽曲があるが、ほとんど話題にはならなかった。